Microsoft 365 Copilotが実現する企業ナレッジ活用の次のステージ(アーカイブ動画) | Neuron エンタープライズサーチ

Microsoft 365 Copilotが実現する
企業ナレッジ活用の次のステージ(アーカイブ動画)

日本マイクロソフト株式会社
登壇セッション アーカイブ動画

※本アーカイブ動画は、2026年7月1日(水)に行われた「Microsoft 365 Copilot と Neuron ES による新たなナレッジ活用基盤」での講演内容です。本ページ右にある「動画視聴申込みフォーム」よりお申込みください。

本セッションでは、AIエージェントの台頭と自社での劇的な生産性向上を背景に、最新のAIの動向を紹介しております。

講演タイトル Microsoft 365 Copilotが実現する、企業ナレッジ活用の次のステージ
登壇者 日本マイクロソフト株式会社
Head of Microsoft Innovation Hub Tokyo Director / 業務執行役員
榎並 利晃 様
申込方法 本ページ右にある「動画視聴申込みフォーム」よりお申込みください。
※同業他社様、個人の方の視聴はお断りさせていただきます

【講演要約】Microsoft 365 Copilotが実現する、企業ナレッジ活用の次のステージ

生成AI導入が加速する中、時代はチャットから自律的にタスクをこなす「AIエージェント」へとシフトしています。

本講演では、モデルを柔軟に選択できるオープン戦略や多彩な「Copilot」を紹介し、社内検索エンジンと連携して企業知をAIに組み込む重要性を提示しました。無駄なトークン消費を抑えながらエージェントを自律的に動かすための「適切なコンテキスト(社内ナレッジ)供給」と、多様なモデルを最適に使い分ける「オープンハーネス戦略」の重要性についてお話いただきました。

AIエージェント時代の到来と劇的な経営インパクト

現在、AIのトレンドはチャットから自律的に動作するエージェントへシフトしています。2028年には世界で1.3億のエージェントが稼働する予測の中、日本マイクロソフトは開発プロセスへのAI活用で生産性を50%向上させ、3年分のコード量を1年で創出しました。
生成AIの展開は、売上対従業員数という経営KPI向上に直結します。しかし単なるツール導入では変革は達成できません。業務プロセスの再構築に加え、モデル高度化に伴うコスト上昇に対応し、いかに無駄なトークン消費を抑えて効率的に動かすかというコストと効率の最適化が新たな重要課題となっています。

「トークンキャピタル」の概念とコンテキスト最適化の重要性

AIエージェントの実用化に伴い、新たに「ヒューマンキャピタル(人的資本)」と並んで浮上してきたのが「トークンキャピタル(トークン資本)」という考え方です。最新の高性能なAIモデルは高度な処理を行える一方で、1回のタスク要求あたりのコスト(トークン単価)が相応に高く設定されています。

エージェントが自律的に動き、複雑なタスクを実行しようとする際、必要な背景情報やナレッジが不足していると、エージェントは「無駄な思考」を繰り返して多大なトークン(コスト)を消費してしまいます。そのため、エージェントを効率的かつ正確に稼働させるためには、適切な「コンテキスト(文脈)」をピンポイントで与えるプラットフォーム(Microsoft IQなど)の構築が極めて重要になります。

進化するCopilotエージェントと「企業内IQレイヤー」設計の要

Copilotは多様なエージェントを結ぶUIへと進化しています。自律動作する「Copilot Cowork」やローカルPCを操作する「Microsoft Scout」の登場により、AIは組織の役割を代替・拡張(アンプリファイ)する段階に入りました。
LinkedInの事例では、従来4名で行っていた分業プロセスを、AIと協働する1名の「フルスタックビルダー」に集約することで、組織構造の劇的な変革と経営KPIへの直接的なインパクトをもたらしています。

エージェントの真価を引き出すには、適切なコンテキスト供給が不可欠です。不足すると無駄なトークンを消費し、企業にダイレクトな金銭的コスト(トークンキャピタルの無駄遣い)をもたらします。これを防ぐため、企業はWork IQ等の概念に基づき、「どの業務に、どの社内ナレッジを、どう繋ぐか」という「企業独自のIQレイヤー」を戦略的に設計しなければなりません。

マルチモデルを選択する「オープンハーネス」戦略と評価の重要性

特定のモデルに依存せず、要件やコストに応じて柔軟に選択できる「オープンハーネス」戦略が重要です。全てのタスクに最高峰のモデルを使うのはコスト過多を招くため、パフォーマンスと費用のバランスを見極める必要があります。しかし、モデル切り替え時にはエージェントの品質や振る舞いが変わるリスクが伴います。

これに対処しROIを担保するため、設定したワークフローが同様に動作するか検証する「エバリューエーション(評価)」の仕組みが不可欠です。プロンプトや入力に対する期待通りの動作をテストする「テストセット」を自社で整備・運用すること自体が、他社と差別化を図る重要な企業IPとなります。


執筆​担当:ブレインズテクノロジー株式会社 岡本、植谷