情報収集の効率が劇的向上──30分が10秒に短縮
庁内検索システム「Neuron ES」で住民対応も迅速化。
若手職員の生産性向上やスキルアップにも貢献。
お客様概要

お客様名 | 秋田県庁様 |
今回の取材に ご協力頂いた皆さま |
秋田県庁 秋田県企画振興部 デジタル政策推進課 佐藤 亘 様、瀧本 和弘 様、伊藤 隼人 様、佐藤 大輔 様 |
導入製品 | Neuron Enterprise Search |
導入時期 | 2024年3月 |
取り組みの背景について、教えてください。
取り組みの背景
庁内の様々な場所に文書ファイルが点在
秋田県庁では、全庁で導入されているファイルサーバやWebサーバに加え、各課で使用されているNASなど、文書ファイルがさまざまな場所に点在しており、それらを横断的に検索する手段がありませんでした。
実際に必要な文書ファイルを探す際は、Windowsのエクスプローラーで検索するか、詳しそうな担当者に直接尋ねる必要があり、膨大な時間がかかっていました。
EBPMの推進による統計情報の活用も背景
文書ファイルが点在していることに加え、近年の「EBPM(Evidence-Based Policy Making:証拠に基づく政策立案)」の推進も背景にありました。特に、政府統計システム「e-Stat」のデータに加え、ファイルサーバー内のデータも横断的に検索したいというニーズもありました。
職員からは、必要な文書ファイルがすぐに見つからないという声が多く聞かれ、日常業務で文書ファイルを探すのに苦労している実態がありました。

Neuron ESを導入したきっかけについて、教えてください。
導入のきっかけ
当初はオープンソースの検索システムを自ら構築しようと考えていた
このような課題を背景に、ファイルサーバ、Webサーバ、NASに点在する文書を横断的に検索できるツールについて情報収集していたところ、いくつかの検索システムを見つけました。
特に当初は、オープンソースで利用可能な検索システムを自ら構築しようと考えていましたが、以下の理由から諦めました。
・ファイル増加時のパフォーマンス低下への懸念
・検索結果にて、プレビュー表示機能がないこと
・オープンソースゆえのサポート体制に対する不安
職員から高い評価を得た「Neuron ES」に決定
その後、さらに2製品での比較を行いましたが、無償評価期間中に職員から「高速で使いやすい」と高い評価を得た「Neuron ES」の導入を決定しました。特に、自治体での導入実績やサポート体制の充実といった点も、私たち導入担当者にとっては安心材料となりました。

具体的な導入状況・導入後の評価について、教えてください。
導入状況・導入後の評価

30分かかっていた情報収集が10秒程度で解決する場面も生まれている
現在「Neuron ES」は、職員向けのポータルサイトにリンクを設置しており、クリックするだけで利用できる状態になっています。
特に、ファイル名が曖昧な場合には手がかりがなく、資料の検索に30分程度かかっていたこともありましたが、「Neuron ES」を活用することで、それがわずか10秒ほどで解決する場面も生まれています。
申請書類の検索や廃止された事業の確認など住民からの問合せにも迅速に対応できるように
目的の資料を素早く発見・確認ができるため、各種申請書の検索や廃止された事業の確認など、住民からの問い合わせに対しても、迅速な対応ができるようになったと感じています。

若手職員の生産性向上やスキルアップにも貢献
入庁3年目や4年目など、若い職員ほど「Neuron ES」の導入効果を強く実感しています。
デジタルネイティブ世代である彼らにとっては、人に直接尋ねるよりも、まず自分で情報を探すことが当たり前だと考えていることが背景にあるのかもしれません。
実際に検索システムを活用することで、若手職員の生産性向上やスキルアップにも繋がっており、今後の知識継承や労働力不足への対応といった課題解決にも期待しています。
今後の展開について、教えてください。
今後の展開
GoogleドライブやGeminiとの連携も視野に
秋田県庁では現在、Google Workspaceへの移行を進めています。現時点では検索対象としていませんが、今後はGoogleドライブを検索対象に加えるとともに、Googleの生成AIサービス「Gemini」との連携により、庁内の情報資産をより効果的に活用できる情報基盤の構築を目指しています。
秋田県庁 第二庁舎 1階ロビーにて