自由な組み合わせで解決!1億件の文書管理システム移行
東急建設が実現した工事情報共有基盤の全貌と生成AI活用
(アーカイブ動画)
Neuron ES User Conference 2026
東急建設株式会社 登壇セッション アーカイブ動画
※本アーカイブ動画は、2026年2月6日(金)に行われた「Neuron ES ユーザーカンファレンス 2026」での講演内容です。
建設業界では現場だけでなく、オフィス業務のDX推進も重要課題です。東急建設では1億件を超える工事関連文書を旧文書管理システムからDropboxへ移行し、高速・網羅性・機能性のある全文検索との組み合わせで、工事情報共有基盤を構築。各工事に割り当てられた「工事コード」を起点に、工事関連資料の高速な検索環境を実現しました。本講演では、その実現プロセスと効果、次ステップの「活用」に向けた生成AI利用についてご紹介します。
| 講演タイトル |
自由な組み合わせで解決!1億件の文書管理システム移行 東急建設が実現した工事情報共有基盤の全貌と生成AI活用 |
|---|---|
| 登壇者 |
東急建設株式会社 経営戦略本部 コーポレートデジタル推進部 システム運用グループ 阿部 由和 様 |
| 申込方法 |
本ページ右にある「動画視聴申込みフォーム」よりお申込みください。 ※同業他社様、個人の方の視聴はお断りさせていただきます |
【講演要約】東急建設が挑む、1億件の文書管理と生成AI活用。クラウド移行の壁を越えた「Neuron ES」導入事例
建設業界ならではの膨大なデータ管理の課題と、クラウドストレージ移行時に直面した「検索の壁」をいかにして乗り越えたのか、その具体的なアプローチに迫ります。
クラウド移行で直面した「検索網羅性」の壁
東急建設では、全社的なDX推進の一環として、老朽化したオンプレミスのファイルサーバーと文書管理システム(計約610TB)の刷新を計画。コスト削減を目的に、クラウドストレージ「Dropbox」への移行を決定しました。
しかし、検証の過程で「Dropboxの標準検索では、必要なファイルが網羅的に検索できない」という非開示制約が判明します。過去の類似工事やアフター工事の記録など、膨大な過去案件から必要な情報を確実に探し出す必要がある建設業において、検索の網羅性欠如は致命的でした。
そこで、この課題を解決するエンタープライズサーチとして『Neuron ES』が採用されました。
既存システムとのAPI連携と「タグ付け」による検索性向上
Neuron ESの導入により、全社の文書を横断的に検索できる環境が整いました。しかし、ただ検索できるだけでは現場は使いこなせません。そこで東急建設は、以下の工夫を行いました。
工事コードによる「タグ付け」
ファイル名だけでは検索が難しいため、Neuron ESのタグ・ラベル機能を活用し、ファイルに「工事コード」などの属性情報を付与。これにより、特定の工事に関連する図面や報告書を正確に絞り込めるようになりました。
既存の「工事概要システム」との連携
現場の社員が使い慣れている既存システムに検索ボタンを設置し、Neuron ESのAPI経由で検索結果を呼び出せるようにしました。これにより、ユーザーは新しいシステムを意識することなく、シームレスに過去の類似案件の情報を探し出せます。
テックタッチによる案内
画面上にポップアップ等で操作案内(テックタッチ)を表示させ、検索対象フォルダの案内などを自動で行うことで、システム部門への問い合わせを削減しました。
パートナーの伴走支援による、開発期間とコストの大幅削減
このプロジェクトを技術面で強力にバックアップしたのが、科学情報システムズです。 約1億件にも及ぶファイルへの「工事コード」のタグ付けは手作業では不可能なため、フォルダ階層のルールを読み解いて自動でタグ付けを行う専用ツールを開発しました。
また、既存システムからの移行において、一からフルスクラッチで検索システムを開発した場合、約14ヶ月の期間と多額の費用(60〜70人月)がかかる見積もりでした。しかし、Neuron ESをベースに開発することで、開発期間を約6ヶ月短縮(8ヶ月で導入)、費用も約5分の1に抑えるという劇的な成果を上げました。
生成AIとの連携で、さらなるナレッジ活用へ
東急建設の挑戦は「検索」だけにとどまりません。現在は次のステップとして、Neuron ESとAzure OpenAI Serviceを連携させた生成AIの活用を研究しています。
・検索結果(文書の中身)をAIに要約させる機能
社内の規定やマニュアルを学習させた社内専用のチャットボット(RAG環境)
これらを通じて、社内に眠るナレッジを「探す」だけでなく、「効率的に理解し、活用する」ための基盤構築を進めています。
執筆担当:ブレインズテクノロジー株式会社 黒田、柳澤
