お客様名 | 鹿島石油株式会社様 |
今回の取材に ご協力頂いた皆さま |
鹿島石油株式会社 製油技術グループ 齋藤 佑 様 |
導入製品 | Neuron Enterprise Search |
導入時期 | 2022年 |
当社は創業57年(取材当時)の会社で、主に原油の精製を行ってきました。日々様々な装置・設備を取り扱う中で、特に技術部門においては、現場の図面データ、過去トラ報告資料や仕様書などの資料を探す場面が多いです。
しかし、社内には複数のファイルサーバが存在し、それぞれには膨大な資料が保存されているため、ベテラン社員やディレクトリ構造をよく知る者でないと、どこに何があるのか分からない状態でした。
装置設備や操業システムトラブルでは、常に迅速な対応が求められるため、過去トラや関連した仕様書などをスピーディに発見できるかどうかが業務および操業影響にも直結します。
このような課題を解決するために、当初はファイルの命名規則をルール化しようという取り組みも検討しましたが、既に膨大に散らばっているファイル群を棚卸し、整理することは従業員の負担も増えるため、いかにデータを活用できるかに切り替えて解決策を探るようになりました。
このような背景のもと、取引先のミツイワ株式会社のご担当者様にご相談したところ、企業内検索システム「Neuron Enterprise Search(以下、Neuron ES)」をご紹介いただきました。
ENEOSグループでもすでに導入されており、豊富な実績もあったため、迷わず「Neuron ES」を選定いたしました。
また、ミツイワ様・ブレインズテクノロジー様ともに、要件定義の段階から迅速丁寧に支援していただけたため、滞りなく本番導入することができました。
これまで在処が分からない資料を探す場合は、Windowsのエクスプローラから検索をするか、あるいは詳しそうな社員に聞くしかありませんでした。こうした方法は、時間がかかるだけだけでなく、場合によっては探すこと自体諦めることもあったと思います。
「Neuron ES」導入後は、欲しい資料や関連フォルダが10秒程度で探せるようになったため、普段の業務での活用はもちろんのこと、スピードが求められるトラブル対応や監査などで活用のシーンは広がっています。
「Neuron ES」の全文検索機能※によって、社内資料を網羅的に探せるようになったため、資料の存在有無(あるかないか)の最終判断としても役立っています。
※ファイル名だけでなくファイル内のテキストすべてを検索対象にすること
トラブルが発生したり、その予兆が現れた際には、ベテラン社員の知識や技術に頼らざるを得ない場面も多く存在します。
検索システム導入後は、若手社員であっても欲しい情報を素早く見つけられるようになったため、会社として業務効率化・対応力強化に繋がっていると思います。また、課題である技能伝承にも貢献しているのではないでしょうか。
過去の資料を探すための検索システムとしてはすでに社内でも活用が広がっており、日々の業務に欠かせないツールとなっています。
今後は「検索」だけでなく、文書管理や生成AIとの連携など、次の展開に期待をしています。いわゆるDX(デジタルトランスフォーメーション)にも繋げていければと考えています。