ファイルサーバやSharePointに加え、社内DB・外部コマンド連携により
Salesforceなどのクラウドサービスとの横断検索を実現

ファイルサーバやSharePointに加え、社内DB・外部コマンド連携によりSalesforceなどのクラウドサービスとの横断検索を実現

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お客様概要

お客様名 高千穂交易株式会社
今回の取材に
ご協力頂いた皆さま
経営企画室室長 鶴保 直子 様
経営企画室IT企画チーム チームマネージャー 岩澤 英則 様
管理部情報システムチーム チームマネージャー 久保 登 様
導入製品 Neuron Enterprise Search
導入時期 2024年10月

高千穂交易株式会社 ホームページ


取り組みの背景について、教えてください。

取り組みの背景

オンプレやクラウドなど、社内に散在したデータが見つけづらい

発注関連の資料や取引実績、図面、社内規定、マニュアルなどのデータが、オンプレミスのファイルサーバやクラウド上に分散し、必要な情報を探しづらい状況が課題でした。

特にMicrosoft TeamsやSharePoint Online導入後は、「どこかにあるはずだが分からない」という問題が顕著化。社員からも「過去の提案資料を探すのに時間がかかる」との声が多く、課題を認識しつつも解決策が見つからない状況が続いていました。

資料が各所に分散し、保管ルールも明確ではなかった

当初はファイルの整理整頓に着目しましたが、フォルダをゼロから再構成して移動させるのは、手間やコストを考えると非現実的です。

また、ルールを策定しても、組織変更で崩れたり守られなかったりする問題もあります。例えば、当社では「個人フォルダを作らない」ルールを設けましたが、部門フォルダ内に個人の領域を作るケースが相次ぎ、結局形骸化してしまいました。


Neuron ESを導入したきっかけについて、教えてください。

導入のきっかけ

整理整頓ではなく、検索エンジンで探すフローを簡略化・効率化するというアプローチに感銘

そんな中、展示会で出会ったのが「Neuron ES」でした。「整理整頓のルールを作らず、検索エンジンで探すフローを簡略化・効率化する」というアプローチに感銘を受け、本格的にエンタープライズサーチの導入を検討することに。その後の調査で、「Neuron ES」は評価が高く、価格も手頃。まずはトライアルしてみることにしました。

Microsoft Copilotとも比較したが、横断検索できる「Neuron ES」を採用

検討の際には、Microsoft 365ユーザー向けのCopilotとも比較しました。Copilotも情報探索やナレッジ発見のメリットが期待できましたが、検索対象がMicrosoft製品に限定されていたため、ファイルサーバやクラウドなど多様なデータ領域を横断的に検索できる「Neuron ES」を採用しました。


具体的な導入状況について、教えてください。

導入状況

ひとつの検索窓から検索できるのはメリット

ファイルサーバの約630万件のデータ、SharePoint Onlineの約64万件のデータに加え、「Neuron ES」の外部コマンド連携により、Teachme Bizの社内マニュアル約1,000件、Salesforceの図面・完成図書約1万7,000件を横断的に検索できるようになりました。

各システムにも検索機能はありますが、目的のデータがどこにあるか分からなければ、個別に検索する手間がかかります。一つの検索窓から社内のさまざまなデータを一括で横断検索できる点は、大きなメリットです。

また、思わぬ資料を発見できることもメリットです。検索キーワードから予想外の資料に行き着くことがあり、新たな「気づき」を得られます。

工夫によってはSalesforceやTeachme Bizなど、様々なクラウドサービスも検索対象に含められる

Salesforceとの連携

Salesforceには工事関連の図面や作業報告などを保管しており、重要な参考資料として横断検索の対象にしたいと考えていました。しかし、Neuron ESでは直接Salesforceを検索できません。ただし、外部連携の仕組みを活用すれば可能でした。

もともとSalesforceのデータは社内のデータベースと連携していたため、JDBCドライバを介して「Neuron ES」と接続し、検索できるようにしました。これにより、検索結果をクリックするだけでSalesforce上の該当データへ直接アクセスが可能となりました。

Teachme Bizとの連携

社内システムの使い方や社内規定など、大半のマニュアルをTeachme Bizに保管しています。こちらもNeuron ESでは直接検索できないため、Teachme Bizに登録されたマニュアル情報(タイトルや簡単な説明文)をCSVファイルとして出力し、毎晩RPAでダウンロード。そのCSVファイルを「Neuron ES」の外部コマンド連携でクローリングすることで、検索を可能にしました。

これにより、Neuron ESでマニュアルを検索すると、該当するCSVの各レコードがヒットし、クリックするだけでTeachme Biz上のマニュアルへ直接アクセスできる仕組みになっています。(下図参照)

このように、データソースを直接クローリングできなくても、外部コマンドやJDBCドライバを活用することで検索対象に含められる柔軟性は、Neuron ESの大きな魅力のひとつだと感じています。

▼Neuron ESで直接検索できないクラウドサービスも、外部コマンド連携で検索対象にすることができる

Neuron ESで直接検索できないクラウドサービスも、外部コマンド連携で検索対象にすることができる


導入後の評価について、教えてください。

導入後の評価

社内アンケートでも高評価

先日実施した「Neuron ES」に関する社内アンケートでは、圧倒的な検索スピードが高く評価されました。利用率もまずまずの結果です。社内レターでの案内のみでしたが、全社ポータルのトップページへの設置やアンケートの実施が、さらなる浸透につながると期待しています。

一方で「検索結果が多すぎる」という課題も指摘されたため、絞り込み検索の活用を促す説明会の開催を検討しています。

管理者側のメリット

管理者としてもメリットがあります。それは、アクセス権のチェックが容易になったことです。「Neuron ES」は高速検索に加え、アクセス権に応じた結果を表示するため、フォルダのアクセス権を簡単に確認できます。

例えば、社外秘データを検索して見つからなければ、その人にアクセス権がないと判断できます。逆に、アクセス権がないはずのデータが検索できる場合は、設定ミスの可能性があるため、リスク管理の意識向上にもつながりました。

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