社員の利便性を追求しポータルサイトの検索エンジンを「Neuron ES」に刷新

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お客様概要

カシオ計算機株式会社
お客様名 カシオ計算機株式会社
ご担当部署 情報開発部 IT基盤サービスグループ グループマネージャー 原田 龍雄様
情報開発部 IT基盤サービスグループ 川出 浩司様
導入製品 Neuron Enterprise Search
導入時期 2018年10月

カシオ計算機株式会社ホームページ


Neuron ESを導入したきっかけについて、教えてください。

導入の背景、課題認識

インターネットの普及と同時期の1990年代中盤にはすでに一部の部門で、社内向けWebページの活用が始まっていました。ただし、これらは統一性にかけどこにどのような情報が存在してるかわからないといった課題がありました。そこで、2000年代初めには社内ポータルサイトを立ち上げ、全社員に対する情報の発信が始まりました。このサイトは、今も全社共通のポータルサイトとして運用を続けています。

社内ポータルサイトの立ち上げ当時は、サイト数も少なく検索の必要性はそれほど高くありませんでした。しかし、立ち上げから数年後、社内ブログの導入により、これまではWebの知識を持つ一部の社員しか情報を発信できなかった状況から、多くの社員が情報を発信できるようになり、掲載するコンテンツ数の爆発が起こりました。ブログ導入から3年後には当初数百ページであったものが、数万ページにまで膨れ上がりサイトの階層からでは欲しい情報に辿り着くのが困難な状況になりました。

検索エンジンは、オープンソースの利用や、製品を導入し何度か更新をしてきましたが、一時的には検索精度は向上するもののコンテンツの増加とともに精度は低下していきました。近年では社内ポータルに関するアンケートで、検索に対する不満の声が多数上げられるようになりました。

(写真左:川出様、写真右:原田様)


具体的な導入状況について、教えてください。

選定理由

(原田様)

目的の情報が検索でヒットしても、これまでの検索エンジンは古い情報ばかりが上位に表示されていました。それでは探す時間が減るどころか、増える一方です。今回は、ユーザーが様々な検索オプション(ソート等)を利用することなく、目的の情報が“上位”に表示されることが条件でした。

これまで利用していた製品は、情報量の増加に耐えられなくなり検索レスポンスが悪化していました。今後も情報量が増えることが予想されるため、情報量の増加にも十分に耐えられることも選定のポイントでした。

Neuron ESはすでにファイルサーバの検索で利用している実績があり、社内でも一定の評価を得ていたことから、まずはNeuron ESを利用して検証を行うことにしました。また、検索をより良いものとするため、以下の改善が行えるかも重要なポイントでした。

 1. 不要なコンテンツの削除
 2. インデックス化しないコンテツの選定、除外
 3. 検索エンジンのアルゴリズムのチューニング
 4. 目的に合わせたユーザインターフェースの変更
 5. 類義語辞書の登録

1と2以外の取り組みは、Neuron ESのチューニングや機能(一部既存にはなかった機能を追加)で実現できるのかを中心に確認を行いました。


導入状況

検索エンジン(Apache Solr)のチューニングや、Neuron ESの機能を最大限に活用することで、ユーザーが必要とする情報が検索結果の“上位”にくるようになりました。

キーワードの検索だけでユーザーが欲しい情報に辿り着くことが難しい場合には、管理者が検索キーワードにあわせて任意のサイトを最上位に表示することができる「検索連動型お知らせ機能」が非常に有効でした。

Neuron ESは、導入しやすい価格体系でありながら、大量の情報を検索対象とできることも魅力でした。これまではポータルのみを対象としていましたが、Neuron ESでは、社内で公開しているほとんどのサイトを検索対象とすることができました。

(川出様)


導入後の評価は、どうでしたか?

導入効果

1日あたりの検索回数は、検索エンジンの入れ替え前と比べて1.2倍に増加しました。もともと検索を活用していたことを鑑みると、さらなる増加はNeuron ESが有用なツールと認知されたことの現れだと思います。

また、いくつかの手法を用いて精度を調査したところ、入れ替え前と比べて約200%精度が向上したことがわかりました。

検索精度が向上したことで、検索にかかる時間はこれまでの5%程度の時間で済むようになっていると想定しています。この削減した時間を金額換算すると、1年間で数千万円にもなることがわかりました。

御社から見たブレインズテクノロジーとは?

Neuron ESの秀でた点は、機能や価格面だけでなく、ユーザーの要望を真摯に受け止め、それを製品に反映する体制があることです。要望を聞き、ユーザーニーズの実現性を共に考えてくれました。これからも技術とコストのバランスの優れた製品に期待します。


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